プロフィール

フォトアルバム
スタッフ

自慢できる紹介はあんまりありませんが・・・

最近20代とお別れして、三十路という分かれ道を体験しております・・・。

毎日朝から晩まで一応頑張っています。

最近のコメント

最近のトラックバック

もっとお店のブログを見る

パロディー小説 Feed

2010年8月19日 (木)

二十四 1/2(ハーフ) 寅の刻

  この無名の村も、他の多くの農村と同様、過疎化が進み、

  子供の数が減ってきている。

  これも時代の流れというものなのだろうか・・

  しかし、数少ないこの村の子供たちは、実に素直で元気だ。

  日ごろから、家業の農家を手伝い、近隣の人たちと触れ合うことが

  多いためなのかもしれない。

  時折、村の広場でベースボールにこうじているとこも見受けられる。

  よく見ると、所々ポジションが抜けている。

  これも、過疎化が進んでいる影響なのだろうか・・

  しかし、この村は実におだやかで平和だ。

  事件らしい事件も、もうずっと起こっていない。

  いや、20年ほど前に、ちょっとした事件が・・・

  だが、その事件のことを覚えている村人も、ほとんどいないであろう・・・


  ―― 先ほどまで手を空に掲げていた男は、

  白人の男によってそれを解除させられはしたが、

  今も白人の命令を忠実にこなしている。


  「おい、間に合うのか?」

  手を下ろさせられた男は、白人の男に尋ねた。


  「間に合うかじゃない! 間に合わせるんだ!!」

  白人の男は、怒気を含ませながら言った。


  まわりには、かえるの声が弱まり、それに変わって、せみの鳴き声が

  聞こえ始めていた。

  あたりは、まだ薄暗い。

  
  「くそっー!」

  白人の男は、照らしていたハンドライトを地面にたたきつけた。


  「おい」

  今は、手を下ろして作業している男がいった。


  「やはり、二人じゃ、らちがあかない、誰かの手を借りるしかない」

  白人の男は、転がるハンドライトを無視しながら言った。

  
  「誰か心当たりは、いるのか?」

  作業を続けている男は、白人の男に聞いた。

  
  「ああ、一人凄腕のやつがいる」

  白人の男は、携帯電話を取り出しながら言った。


  そして、電話をかけ始めた・・

  
  ・・・電話がつながったようだ。


  『久しぶりだな』

  白人の男は、電話の向こうの相手に話しかけた。


  『こんな時間にすまないが、今、俺たちは苦境に立たされている』

  白人の男は、ひたいから汗を流しながら、続けて話しかける。


  『どうしてもお前の手が借りたい、トニー・・・』


  

  
  
  今まで、なりを潜めていた、太陽が再び、

  ほぼすべての生命体に、活力を与え始めようとする

  ちょうど、そんなころであった・・・


  
   つづく・・・

  

  

 

  

2010年8月16日 (月)

二十四 1/2(ハーフ) 丑の刻

  
  ここは、名前を聞いても誰も知らないであろう、

  ただ、広大な緑がひろがり、無数の小さな川が流れている村である。

  しかし、農作物の栽培は盛んで、

  とくに、ナス、ピーマンなどは、良質の物が採れ、

  近隣の町から、買い付けに来る者も数多く見られる。

  肥えた土地と豊富な水がおりなす賜物であろうか。

  それに、今は顔を出していない太陽の・・・


  
  「おい、この先、どうするんだ?」

  夜空に手を掲げた男が、マッチョな白人の男に話しかけた。

  
  「うるさい!」

  白人の男は、いらついた感じで、手を上げている男にかえした。

  
  「時間が無いんだ、お前は、だまって俺の言うとおりにやってればいい!」

  白人の男は、かなりピリピリとした空気を出しながら、

  何かを探しているのか、ハンドライトであたりを照らしていた。

 
  この張り詰めた空気は、夜のハンターたちに、今宵の狩りをやめさせ、

  空腹のまま、自分たちの巣へもどることをよぎなくさせるのであった・・・


 
  夜空には、雲が流れ・・・

  その雲の合間から、まるまるとした月が、

  顔をのぞかせては、引っ込み、のぞかせては、引っ込みと繰り返していた。

  


  断続的に照らす月の光は、

  この、目的の為なら手段を選ばない男の顔を

  見え隠れさせるのであった・・・

   
 
       つづく・・・

  
  

  

2010年8月12日 (木)

二十四 1/2(ハーフ) 子の刻

   ここは、とある山間にある小さな村です。

  まわりには、小さな川と、それに広々とした畑と水田が一面に広がっています。

  遠くには、鮮やかな青をまとった山々・・・

  あたりには、数軒の民家があり、その庭からは、

  牛やにわとりの鳴き声が聞こえてきます。

  
  
  ・・・時刻は真夜中です。夕日はとうの昔に落ち、

  そのなんとも、のどかでおだやかな村は、闇に包まれています。

  

  あたりに数軒ある民家の明かりは、すべて消えていて、

  まわりは、静寂に包まれています・・・


  水田からは、かえるの合唱が聞こえてきます。

  畑では、ねずみやそれを狙うへびなどがさかんに活動しています。

  人々が寝静まったころ、小動物たちの運動会が繰り広げらているところなのです。


  「ジャリッ、ジャリッ、」

 
  そんな、小動物たちの運動場に、なにやら足を踏み入れる音がします。

  小動物たちは、一斉に動きを止めました。

  
  「ジャリッ、ジャリッ、」

  
  「・・・・・」

  
  「両手を、あげろー!!」

  
  小動物たちは、一斉に植物のかげに身を隠します!

  穴から顔を出していたもぐらも、急いで穴の奥までもぐっていきます。

  
  「もっとだー!」


  「もっと!、たかくまで、あげろー!!」

  
  なんなのでしょう!、マッチョな白人の男が、野太い声で叫んでいます。

  
  ちょうどその時、一瞬つよい風が吹き、激しく野菜たちを揺らしました・・・


  なにかが起こりそうな、そんな闇に包まれた真夜中の畑です・・・

   つづく・・・

  

    

  
  

おなか元気居酒屋 まんまる のサービス一覧

おなか元気居酒屋 まんまる