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2010年11月 8日 (月)

二十四 1/2(ハーフ) エピローグ・・・

   夏も終わりかけた、月がいちだんと輝く夜、

  山間の村にある、野菜畑に、一人の男が立っていた。

  その男は、頭上に広がる夜空の、遥か遠くを眺めている・・・

  周りは、昼間太陽の光を、その身に浴びた、野菜たちが、

  今は、夢見心地の時間に入っている。

  その男は、自分の心と、野菜畑のかもし出す空気を、

  同化させようとしているかのようにも見える。

  なにか、この場所を深く懐かしむかのような・・・


  
  ――― 「やはり、ここに来ていたのかトニー

  突然、その男の後方から誰かが話しかけて来た。 


  「あんたには、なんでもお見通しだな、ジャック

  男は、振り返ることなく、微笑を浮かべながら言った。


  この二人は、トニージャックだった。

  そして、この場所は、晩餐会が行われた日に、

  二人が久しぶりに再会した、野菜畑であった。


  「そんなことは、ないが・・・  ただ、ここは、お前の生まれ故郷だろ?」

  ジャックは、どうもエスパーではなく、心理学者であるらしい。


  「ああ、そうだ」

  トニーは、頭上に広がる星空を見上げながら、ジャックの問いかけに答えている。


  「二十年前の事件がなかったら、お前はずっと、ここで過ごしていたかもな・・・」

  ジャックは、なにやら昔の話しをして来た。


  「ああ、そうかもしれない」

  トニーは、表情を変えることもなく、ただ星空を見上げている。


  「しかし、後悔は、ないんだろ?」

  ジャックは、足を一歩二歩と、進めながら言った。


  「ああ」

  トニーは、静かに答えた。


  ジャックは、立ち止まって、トニーのうしろ姿をじっと見つめた。

  
  「二十年前、この村を飛び出したおかげで、あんたやミッシェルに出会えた」

  トニーは、少し感慨にひたった感じで、話している。


  「ずっと、この村に居続けていたら、ただ平凡な人生を送ってたかもしれない・・・」


  ジャックは、間を取りながら喋る、トニーの話しを黙って聞いていた。


  「後悔なんて、ないさ・・・・・

  
  
  


  「ところでお前、明日、ジャパンへ旅立つそうだな」

  ジャックは、またトニーの方へ、歩を進めながら言った。


  「ああ、そうだ」

  トニーは、相変わらず、星空を見上げている。


  「初めての地での生活は、苦労も多いと思うが・・・」

  ジャックは、遠く旅立つ友を気遣った。


  「知らない土地に飛び出していくのは、初めてのことじゃない。  大丈夫さ」

  トニーの見上げている星空は、どこまでも、遥か遠く続いている・・・


  「そうだな」

  ジャックは、トニーの横で立ち止まって、言った。


  「大統領とのことは、水に流して・・・」

  トニーは、視線を下に移して、目の前に成っている、ナスを手に取りながら言葉した。


  「異国の地で、ミッシェルと二人、新たなスタートを切ろうと思っている」

  

  
  「頑張れよ、遠く離れた地から、いつでも応援してるぞ!」

  ジャックは、トニーの肩を、ポンッと、叩いて、星の輝く空を見上げた。
  

  
  「ああ・・・  
             ありがとう・・・・・

  
 
   
   ちょうどその瞬間、なんとも穏やかな風が吹き抜け、

  畑に成る野菜たちを、さらなる深い眠りへと、いざなうのであった・・・


    
     
             おわり   


          ご愛読ありがとうございました

  

    

   

  

  

  

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